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2017年11月14日 火曜日

前歯期(1歳~1歳半頃)パートⅡ

今回は、1歳から1歳半ごろの前歯期についてお話したいと思います。
「前歯期」とは?
上顎4本、下顎4本の前歯が萌出して前歯が使えるようになる時期を「前歯期」といいます。
「前歯期」の特徴
・食べ物を、自らの手でつかんで口に運び、前歯で噛み切る事が出来るようになります。
噛み切ることの経験を重ねることで、「一口の量」の感覚を身に着けていきます。
ここでも、「食べ物の運び方」が重要になり食べ物を口の奥まで入れすぎないよう、注意深く見守ってあげて下さい。
食べ物を奥まで入れてしまうと、口唇と前歯を使い食べ物をとらえる感覚が身に付きません。
この時期に記憶した「一口の量」は、脳に記憶され生涯の自分の「一口の量」としての基礎となり次への成長へ続いていきます。
・コミュニケーション能力や意欲、思考をつかさどる前頭前野が急速に発達します。
お食事は、ご家族で声を掛け合いコミュニケーションを取りながら食事をする。
食べ物のの色や形、それぞれの香りも感じられるよう工夫する。
味付けは、食材の味を引き立たせるため薄味にする。
・舌は、前後、上下に動きます。(奥歯期へ移行する時期は、下顎が左右に動いてきます)

「前歯期」の注意点
口唇と前歯を適切に使い、口唇の周囲筋の口輪筋の発達を促し鼻呼吸の習慣を身に着けましょう。
しっかりと口を閉じ前歯が使えているか注意して下さい。

このように「前歯期」は、幼児が人として生きる第一歩「前頭前野」が発達する大事な時期です。
楽しく色鮮やかな食卓を囲み、五感を使い味覚を鍛え、口唇と前歯を使い噛み切る動作を身に着け
「一口の量」を覚えていきましょう。


投稿者 レイ歯科・矯正歯科 | 記事URL